|
 |
眼科診療室からのブログ |

眼科診療室からお届けいたします |
Vol. 03 頬骨唾液腺粘液腫 |
|
頬骨唾液腺粘液腫
片側性の眼球突出を主訴に来院した犬の頬骨唾液腺粘液腫の症例です。 幸いなことに内科処置により眼球突出の症状は改善しました。 頬骨腺は頬骨弓の腹側、眼窩骨膜の腹側部に面し、 上下に扁平な20mm×10mm程度の大きさで犬、猫のみに認められます。 導管である頬骨腺管は複数認められますが、 特に大きい1本の大頬骨腺管は上顎最後後臼歯付近の頬粘膜に開口しています。
内科治療で改善されない場合は、 排液させるなどの外科治療が必要になる場合もありますし、 重度である場合では、失明にいたる場合もあります。 何かしらの理由による頬骨腺の開口不全が原因と考えられますが、 原因不明であることも多いのです。 ただ、硬いものが大好きな仔に多い病気のため、 硬いのもをよく齧ることが原因になっている可能性があります。
写真 左 全体的に眼球の突出が認められます(緑矢印)。 ちなみに、眼圧は正常でした。 また、眼球の突出に伴い、瞬膜の腫脹が認められます(赤矢印)。 右 眼球の超音波検査です。 赤の楕円部位が、眼窩に存在した粘液の貯留です。 |
|
COPYRIGHT(C)2007 豊橋市 トピア動物病院 ALL RIGHTS RESERVED.
|
|